UISPの紹介:もう一つの概念




UISPプロモーション用のチラシより)

スポーツ・フォー・オール

UISPの役目は、単にスポーツ事業を増やすということだけでなく、社会のそれぞれの階級に属する人たちが平等にスポーツをすることができるようにする点にあります。 私たちは、専門技術的な結果をねらった肉体改造者的な選手の選抜より、むしろ社会の加入に関心をもっています。 同時に、スポーツ・フォー・オールは、高齢者や障害者、また社会的に排除された危険地帯から来た若い人たちのような、取り残された人たちを融合させることができるきわめて困難な機会も提供します。 実際、スポーツのこれまでの役目、たとえば健康の促進、侵略行為からの回避、フェアプレイの奨励、そして人々を一つにする、といったことに加えて、スポーツは経歴の異なる人々の差別をなくすために、そして個人個人やグループ間での意思の疎通の重要性を生み出し、平和な共存を奨励するために役立っています。

歴史

UISPは、イタリアの戦後の政策として、市民社会の民主主義的な活動により、非営利団体として1948年に誕生しました。
その目的は、イタリアの労働階級の人たちにスポーツを普及させることでした。 1950年当初、連盟は20,000人のボランティアのみで構成されていました。 UISPの活動は発展していき、オリンピック委員会からは「スポーツ・プロモーション・エージェンシー」として認可されました。このことは、とくに組織の成長に関してUISPの機能の土台となる一歩でした。 UISPが発足してからの50年間、連盟はスポーツの内容や手順を絶えることなく調査しながら、市民社会にリードされた文化と政治の動向の中で中心的な存在となっていました。 1980年代、31カ国にあるスポーツ・フォー・オール連盟との交流を増やし、またオリンピック委員会とのやりとりを拡大させることにより、UISPは国際関係を向上させました。 1990年代、ヨーロッパで増大していた大きな動きに合わせて、“スポーツ・フォー・オール”という考えは、あらゆるタイプの排除への取り組み、福利の発達、生活の質の向上、そして教育など、すべての市民の主要な権利として意図され、エリートたちがやるような最高水準の行動にとらわれることなく大陸中に広まっていきました。 スポーツの慣行は、文化、連合主義、団結、市民の雇用へとつながっていきました。 今年、UISPはその経験を活かせる場を設け、世界の恵まれない境遇の人たちの問題の解決のために、国際的な協力として非政府組織であるPeace Gamesを設立しました。


戻る