本文へジャンプ韓国体育市民連帯
金曜ブリーフィング2019
(ボランティアによる日本語翻訳サイトです)
2019年12月
金曜191号  2019.12.15  
金曜コラム スポーツ革新と初心  ホン・ドクギ(慶尚大学校)
  
2019年10月
金曜190号  2019.10.18  
今回のコラムは韓国で議論が始まったスポーツ基本法がテーマです。
「スポーツ全体の未来をかけて果敢に社会の中に入り、「すべての人」とダイナミックに成長していく「スポーツ基本法」を制定するために知恵を集めなければならない。」としています。
前に豚コレラの影響でDMZ民統線内に立入りができなくなった、とお伝えしましたが、日本の豚コレラとは異なるそうです。
韓国ではアフリカ豚熱病と呼んでいます。
庶民の豚肉が食べられなくなると困りますが、私はサンマの価格高騰も心配です。

金曜コラム 「すべての人」のためのスポーツ基本法 ジョン・ユンス(スポーツ評論家・聖公会大教授)
 2019年9月
 金曜189号  2019.9.27
 体育市民連帯の事務局長が辞めたことで金曜コラムの発行が2週間おきになりました。
次の10月18日号が送られてきていますが、台風19号により武蔵小杉に近い新日本スポーツ連盟川崎市連盟事務所が水没した関係で私が忙しく、翻訳が遅れそうです。
10月初旬に神奈川ウォーキングの韓国ツアーに参加して10月2日には韓国体育市民連帯の共同代表、金ドクジンさんと会って交流してきました。
豚コレラの影響でDMZ民統線内に立入りができなくなり残念な面もありましたが、有意義な民間交流をしてきました。

金曜コラム スポーツミートゥー以降、完全な WithYou は? キム・ヒジン(人権侵害予防活動研究所代表/体育市民連帯執行委員)
 2019年8月
金曜188号  2019.8.16 
01 "2032年の南北オリンピック→2045年ワンコリア"
 ムン・ジェイン大統領は15日光復節での演説で、2045年を統一朝鮮半島の元年にするという目標を提示しました。2032年ソウル・平壌共同オリンピック誘致を統一の中間点に設定しています。
02 スポーツトト 図体は大きくなったが...中毒4年間3.4倍急増
 ギャンブル産業(カジノ・競馬・競輪・競艇・宝くじ・スポーツトト・闘牛競技)の昨年の売上高は約2兆円で、1年間に3.1%増えました。増加率ではスポーツトトが12.9%の増加で一番大きく、ギャンブル依存症が問題となっています。
03 "平昌オリンピック施設の赤字幅が年74億に達する"
 韓国開発研究院の報告によると平昌オリンピックの3施設の運営費が大幅な赤字となっています。国と江原道が互いに負担の押し付け合いをしており、解決の方向が見えていません。
金曜187号  2019.8.9 
01 "息子を人質に..." ジョン・ジョンソン監督が親を常習性暴行・横領疑惑
 元サッカー国家代表選手がその後、高校サッカー部の監督・韓国高等学校サッカー連盟会長を務めている人物が、何人もの親を相手に性暴行した疑惑が浮上しています。
02 ロシアコーチ、韓国女子バレーボール代表チームに「人種差別侮辱」
 東京オリンピック予選に勝ったロシアのコーチがカメラの前で目を両側に引っ張るジェスチャーをして放映されました。その動作は欧米諸国では一般的に東洋人を卑下する表現で、問題になっています。
03 全国107の大学の運動選手8000人が人権教育受けて
 国家人権委員会は7月1日より全国の大学生運動選手を対象に暴力・性暴力防止教育をはじめとする人権意識教育を行っています。
金曜186号  2019.8.2
01 世界はなぜ黒人水泳チャンピオンに熱狂するか
 米国のプールでは黒人が一緒に泳ぐことができなかった長い歴史があります。韓国光州で開催された世界水泳選手権で米国のシモーン・マニュエルは黒人女性として初の世界大会2連覇に成功しました。
02 松島サッカークラブ車両事故対策、省庁間転嫁式・急場しのぎ式はダメ
交通事故を契機に民間スポーツクラブの子供通学バスを管理する法案が検討されています。しかしスポーツ担当省庁ではなく、予備校や塾などと同じようにスクールバスの扱いにすべきだとの意見が出ています。
03 ひき逃げ前科でも...太極マークつけメダル取った卓球選手
 無免許ひき逃げ事故で実刑を受けた卓球選手が執行猶予期間に国際大会に出場してメダルを獲得したことが発覚しました。
2019年7月
金曜185号  2019.7.26 
金曜コラム - スポーツと都市再生
今回は京郷新聞<ジョン・ウォンスのオフサイド>に掲載されたコラムに代えます。政府が推進するスポーツクラブ事業が施設の拡充など表面的な都市再生に目を奪われるのではなく、草の根民主主義や多様な人々の共同体形成のために市民参加型スポーツにパラダイムを転換する必要がある、と言います。
01 体育教師「スポーツ革新委勧告支持」
 中学・高校の体育教師300人が記者会見を開き、スポーツ革新委員会の勧告を支持する声明を発表しました。
02 「生活体育振興法の一部改正法律案」国会文化体育観光委員会全体会議を通過
 生活体育指導者の処遇改善のための法案が委員会を通過しました。過重労働や一年ごとの再契約による低賃金など多くの問題を抱えています。
03 国際水泳連盟「差別行為の禁止」...孫楊批判に「ブレーキ」
 ドーピング疑惑で問題となった中国の孫楊選手が韓国で開催された世界選手権で優勝して表彰台に上がった所、2位のオーストラリア選手が表彰台を拒否しました。水泳連盟は「拒否」が不適切な行為だと判断したようです。
金曜184号  2019.7.19 
金曜コラム - 「スポーツ革新委員会勧告」を支持する体育教師声明
今回はコラムに代えて声明文を掲載しました。
01 スポーツ革新委5次勧告「クラブ活性化」… 「法・条例制定」
 スポーツ革新委員会が第5次勧告を発表しました。
スポーツクラブを法制化して行政的支援を強化し、エリートスポーツ、生活スポーツ、学校スポーツの求心点の役割を果たすようにするとしています。
02 李ヨンピョはなぜスポーツ革新委勧告を支持したのか
スポーツ革新委員15名の中に元サッカー国家代表の李ヨンピョ氏がいますが、初めて勧告発表の席に表れて意見を表明しました。
03 体育界「ミートゥー」法、国会文体委法案通過
選手にたいする暴行・性暴行罪の刑を一度確定した体育指導者は「ワンストライクアウト」として資格を永久剥奪する法案が委員会を通過しました。

7/1に茨城県水戸から平和行進に参加したアン・スルギさんは昨日上野公園にゴールして一か月に及ぶ青年平和行進を終えました。
私は昨日、朝から足立コース、荒川コース、台東コースを全て歩きましたが、それぞれ1時間程度の行進とは言え炎天下で歩くのは大変です。
普通の参加者は自分の地域コースだけですが、通し行進者は全て歩き通すのが基本です。体力・精神力が強くないと難しいと感じました。
アン・スルギさんは今日は初めての休みなので、ディズニーランドに行っている事でしょう。明日7/28(日)は成田から九州に飛び、佐賀県から長崎まで行進、世界平和大会に参加する予定です。
金曜183号  2018.7.12 
金曜コラム - 2019.7.12 スポーツ革新委の勧告を支持して
 カン・シヌク先生(檀国大学校教授)のコラムです。
スポーツ革新委が出した勧告には現場の声が反映されていない、というスポーツ界からの批判の一部には共感するが、革新委が勧告案を出した事情をよく考える必要があると言います。問題を提起した側が批判と攻撃の対象となるのは奇妙で残念なことだと言います。
01 朴ヤンウ文体部長官「スポーツ革新委勧告履行の意志しっかり」
 文体部の新任長官がインタビューに答え、革新委の勧告を推進する強い意志をあきらかにしました。
02 ワールドカップイヤー、ニューヨークまで占領したミーガン・ラピノー
 女子ワールドカップで優勝した米国チーム主将の堂々とした発言が注目を集めています。来年の大統領選挙に出ればトランプに勝てるとまで言われているそうです。
03 往年のバスケットボールのスターたちが集まり学校スポーツクラブで草の根変える
 女子プロバスケットボールを引退した選手18人が50の小学校スポーツクラブで指導にあたり、「楽しむバスケットボール」で競技のすそ野を広げる試みが始まっています。

7/1に茨城県水戸から平和行進に参加しているアン・スルギさんの東京コース日程は下記です。
7/24(水) 9:00 千葉市川メディアパーク中央図書館前出発集会
14:25 国道14号、市川橋経由、江戸川河川敷到着、14:55千葉コース終了予定
15:15 東京コース、江戸川河川敷 市川橋高架下集合
15:30 出発
16:40 中央森林公園到着 葛飾区へ引き継ぎ
7/25(木) 17:45 西井堀せせらぎパーク集合 18:00出発
19:30 青戸平和公園到着 足立区へ引き継ぎ
7/26(金) 8:45 竹の塚第五公園集合 10:00出発
10:50 ベルモント公園到着 荒川区へ引き継ぎ
14:15 荒川公園 14:30出発
15:50 入谷南公園到着 16:00出発
17:00 上野公園終結式 
7/28(日)飛行機で佐賀県へ
スポーツ基本法制定勧告(翻訳)へのリンク
韓国体育市民連帯金曜ブリーフィング(翻訳)の番外編です。
スポーツ革新委が出した第4次勧告がスポーツ基本法制定に関するもので、翻訳しましたのでファイル添付します。
これは新日本スポーツ連盟の和食会長からの入手要望を受けて、体育市民連帯にお願いしたところ李ギョンリョル事務局長が送ってくれたものです。
ネットで検索してみましたが、韓国のスポーツ基本法に関する革新委勧告は翻訳されていないようです。
長文なので題目だけ下記に記載します。
スポーツ革新委員会第4次勧告
すべての人の「スポーツ権」を確保するための「スポーツ基本法」制定の勧告
I. 勧告
II. 「スポーツ基本法」制定の必要性と目的
1. 憲法の価値と精神を実装して基本権での身体活動を確保しなければならない。
2.「スポーツ」と「スポーツ権」概念の新しい定義と法的規制を設ける必要がある。
3. スポーツ権に対する認識の拡散とスポーツパラダイムの転換が求められる。
4.「スポーツ基本法」はスポーツ関連法令の模範として、その地位と実効性が確保されるべきである。
III 現行の体育関連法制の現状と限界
1.現行の体育関連法制の現状
2.現行体育関連法の限界と争点
IV. 「スポーツ基本法」の制定と内容
1.「スポーツ基本法」制定
2.「スポーツ基本法」の主な内容
V.結論
金曜182号  2019.7.5 
金曜コラム - 国家スポーツパラダイムの革新!体育改革促す!
全国体育系列スポーツ関連学科教授声明書
スポーツ革新委が出したスポーツ界の抜本的改革提案に対して一部スポーツ人からヒステリックな反応が出ましたが、それに対する良心的体育学科教授の声明です。
体育市民連帯のカン・シヌク壇国大教授、ナ・ヨンイルソウル大教授らが連名で発表しました。壇国大はいま日本に来て青年平和行進をしているアン・スルギさんの通う大学ですね。
01 "韓国体育はすべての選手をキム・ヨナ・柳賢振のように訓練させて"
 上記声明についてソウル新聞の論説です。
体育市民連帯の金サンボム中央大教授のコメントも出ています。
02 '選手暴行'コーチ再任した自治体...反対すれば今後再契約不利益の警告も
 暴力コーチを再採用した地方自治体の行為が人権侵害にあたるという国家人権委員会の判断が出ました。
03 '幼少年違法ステロイド'プロ野球に火の粉
 ボディビル選手が違法薬物を投与した事件の波紋が少年野球にまで広がりました。

7/1に茨城県水戸から平和行進に参加しているアン・スルギさんは昨日千葉県入りしました。7/24には東京入りする予定です。得意のダンスだけでなく、歌も披露しているそうです。
 2019年6月
金曜181号  2019.6.28 
金曜コラム - 今は本当に変えなければならない
ナ・ヨンイル先生(ソウル大学体育教育学教授)のコラムです。
FIFA U-20で準優勝した韓国チームの主軸李ガンイン選手はスペインで勉学にも励んで成長したと言います。
エリート選手の学習権やスポーツ界の暴力問題など、スポーツ革新委員会の勧告を前向きにとらえています。
01 スポーツパラダイム供給者の観点から需要者中心に
 スポーツ革新委員会が出した「みんなのスポーツ政策」、「スポーツ基本法」の提起は韓国のスポーツ界を大きく変革するものとなるかもしれません。勧告だけに終わらず、政府が具体化するための履行計画まで盛り込まれているとのことです。
02 また問題起こしたショートトラック...史上初、チーム全体一ヶ月間退村
 ショートトラック男子の同僚がロッククライミング訓練中に女子選手の前でパンツを脱がされたという事件が発生しました。不祥事続きのショートトラック界に何が起きているのでしょうか。
03 検察、シン・ユヨンさん性暴行容疑の元コーチに懲役10年求刑
 女子柔道選手のコーチが教え子を性暴行した事件で重い刑が求刑されました。
金曜180号  2019.6.21 
01  10年下り坂の女子サッカー、今後10年さらに心配
 2019フランス女子ワールドカップで韓国は3敗して脱落しました。背景に小中高の女子サッカーチームの減少と女子サッカー連盟の問題があると言います。
02 現場の意見が抜けたスポーツ革新案、体育人無視する感じ
 スポーツ革新委員会が出した2次勧告にスポーツ界から反発の声があがっています。学校スポーツ正常化のための提案のうち▲平日大会禁止▲特技者制度の変更▲運動部合宿所の廃止▲少年体育大会廃止、について特に批判が集中しています。
03 我々はまだ「生存水泳」を教えない
 5月にハンガリーで起きた遊覧船事故で韓国人死者は24人、いまだに2人が不明です。セウォル号沈没事故を契機に小学校で生存水泳教育が導入されましたが、日本の着衣泳のように一般的になっていません。
小学校のプール普及率が日本90%に対して、韓国は1%台という差が大きいとの事です。

新日本スポーツ連盟と日本原水協の招請に応じて、韓国体育市民連帯から大学2年生の女性が平和行進に参加します。
明日、羽田に到着するので私が迎えに行って原水協の事務所まで案内します。7/1に水戸をスタートして7/26東京まで歩き、飛行機で宮崎に飛んで8/6長崎まで歩き、世界大会に参加するというハードスケジュールです。
金曜179号  2019.6.14 
記事01  ミートゥー5年、やっと彼を教壇から追い出した
 2014年、女子新体操コーチが体操協会の役員からセクハラを受けた問題で、加害者とされたA氏は「恋人関係だった」として逆に民事訴訟を起こすなどしていました。結局、刑事罰は受けなかったものの勤めていた高校から解任されました。被害者のコーチは脱北者で韓国に身寄りが無く、苦しい戦いそのものだったそうです。
02 チャン・ヒジン波紋19周年、学校スポーツ正常化のための実践的代案討論会、国会で開催
 19年前、学校の授業を受けるために選手村を出たために国家代表資格を剥奪されたチャン・ヒジン。この事件を記念して、学生選手の学習権と大学入試制度の改善のための討論会が開かれました。発言者の一人として体育市民連帯のジョン・ヨンチョル教授の名前が出ています。
03 光州市「朴チウォン、水泳大会に北朝鮮の参加要請」に期待感増幅
 7月12日から開催される世界水泳選手権に北朝鮮の参加を要請したとのことです。
 金曜178号  2019.6.7 
 金曜コラム - スポーツの革新がエリートを生かす
 ジョン・ウォンス先生(スポーツ評論家・聖公会大教授)のコラムです。スポーツ革新委の出した勧告に対し、「エリートスポーツを殺すものだ」との激しい言葉の非難が起きています。これに対して筆者はスポーツの価値を社会化する事が大切として次のように述べています。なかなか名言だと思います。
「高齢化少子化は1人世帯と独居老人の急増につながっている。労働時間はメキシコと共に最も長く、自殺率は10年間1位だ。このような状況でスポーツは、特に人間感情の極限とその複雑さを深く身につけているエリート出身者は、激しい社会的孤立と孤独が増大している国民の日常を回復し、社会の葛藤を癒すのに重要な役割を果たすことができる。」
01 スポーツ革新委、平日大会参加禁止・少年体育大会改編勧告
 スポーツ革新委の出した第二次勧告では学校スポーツのあり方について提言しています。
02 体育会"少年体育典改編に現場の声を反映されなければ"
 スポーツ革新委の出した第二次勧告に大韓体育会から苦言が出されました。
03 昼食時間外「遊び時間20分」もっと...子供の顔に生気が戻ってきた
 小学校の空きスペースを利用して遊びの空間を作った所、休み時間に外に出てくる子供達が4~5倍に増えたそうです。
2019年5月
金曜177号  2019.5.31
金曜コラム – スポーツ基本法の制定案
ジュ・ソンテク(慶煕大学校体育大学兼任教授)先生のコラムです。
 新日本スポーツ連盟との交流行事でいつも日本語通訳をしていただいている先生です。国民のスポーツの権利を保障するために国会で論議されているスポーツ基本法試案について検討しています。
01 このXX、まっすぐ走るな!...少年体育大会人権は「児童虐待レベル」
 国家人権委員会のスポーツ人権特別調査団が全国少年体育大会の現場調査を実施し、問題点を公表しました。
02 京畿道障がい者体育会、全国第1号監査チーム作る
 関係者の汚職・不正が後を絶たない中、改善のために独立した監査担当部署が必要だとして動き始めました。
03 "初打者に四球与えたら500万ウォン" 八百長提案のブローカー懲役6ヶ月に
 プロ野球斗山ベアーズの李ヨンハ選手(22・写真)に八百長を提案した容疑で裁判にかけられたブローカーが実刑を宣告されました。八百長の提案を受けた李選手はすぐに球団に自主申告し、報奨金5000万ウォンを受け取り全額を母校と病院に寄付しました。韓国プロ野球選手協会は、李選手を2018プレイヤーズチョイスアワード選手賞に選びました。
金曜176号  2019.5.24
01 人権委、全国少年体育大会現場調査から...暴行・性暴力などの予防 
 国家人権委員会スポーツ人権特別調査団は各地で「全国少年体育大会」の現場調査を実施する予定です。暴力や性暴力などを予防するためです。
02 朴ヤンウ文体部長官「エリートスポーツ後回し?さらに強化する」
 先月、文科体育観光部長官に就任した当初、少年体育大会や合宿訓練廃止に言及したことからエリートスポーツ界から反発が出ていましたが、今回の記者懇談会で不安を打ち消す発言をしています。
03 スポーツ人権増進のために「みんなのスポーツ」が必要
 スポーツ革新委員会が「スポーツは人権である」というテーマで討論会を開きました。英国のCPSU、アメリカのSafe Sportsなどのような、スポーツ人権侵害根絶と予防のための独立した機関が必要だとの意見が出されました。

30日と31日にソウルで開催された非核・平和のための日韓国際フォーラムに竹田昭彦さんと共に参加しました。31日には世宗文化会館前の階段で「非核平和の北東アジアの実現」などを100名ほどで平和アピールしました。
その後、体育市民連帯共同代表の金ドクジンさんを囲んで遅い昼食をとっていたところへ、スポーツ革新委員のひとりジョン・ヨンチョル西江大教授が駆けつけてくれました。革新委は政府とは独立した委員会で来年2月まで活動し、そこで出した方向性に沿って政府がスポーツ界の改革をするそうです。「また4時から会議」という言葉を残して忙しく出て行かれました。
金曜175号  2019.5.17 
金曜コラム – 李ギョンリョル(体育市民連帯事務局長)
 題名がありませんが、4月末に神奈川県ランニングセンターの招待で来日して月例川崎マラソンと横浜駅伝を中心にスポーツ交流をした若い男性です。
ランナーではないのに、5kmを21分台で走ったので「基礎体力があるんだなぁ」という印象でしたが、彼が走ることになった背景には深い理由がありました。少し長い文章ですがぜひ読んでみて下さい。日本での経験が肯定的な変化を生んだようです。
01 10年ぶりに再び呼吸合わせる人権の専門家、国家の責任を問う
 10年前にバスケットボールの女子プロ選手セクハラ問題が発生しましたが、当時の大統領からの圧力もあり抜本的な対応ができなかったと言います。当時苦渋をなめた委員が、今度は政府の後押しの元に革新委で取り組んでいます。
02 グリーンベルト内のジム・図書館許可面積2倍に大きくなる
 都市周辺の自然環境を保全するために都市開発を制限するグリーンベルトについて、スポーツ施設などの特定の分野について制限を緩和する法律が通過し今月から施行されました。
03 大邱FCと大邱市のコラボレーションに拍手を送る理由
 大邱(テグ)のサッカークラブと市が提携して文化コンテンツとして地域に広げる努力をしています。

私は明日から3日間、新日本スポーツ連盟の代表2名中のひとりとしてソウルで開催される非核・平和のための日韓国際フォーラムに参加します。体育市民連帯からは4名が参加の予定で、簡単な意見交流もできそうです。
金曜174号  2019.5.10 
01 勝利・メダル至上主義で人権おろそか...別のスポーツ人権機構の設立を
 スポーツ革新委員会が7日、スポーツ人権対応システムについて最初の革新勧告案を発表しました。最近、米国でスポーツ組織から分離して設立された「セーフスポーツ」に言及されていて、一つのモデルとして検討しているようです。
02 団体長兼職不可、地方体育会生かすためには法人化しなければならない
 自治体首長と体育会長兼職禁止により体育会の財政基盤が不安定になり、従業員の身分保障に不安が出ています。その解決方法として体育会の法人化という提案が出ています。
03 スポーツ文化研 "革新委1次勧告文、具体的な実行案抜けた
 スポーツ革新委員会が発表した勧告では全く不十分だとの批判が出ています。
金曜173号  2019.5.3 
最初のコラムは 鎮川選手村と「根」
ジョン・ウォンス(スポーツ評論家・聖公会大教授)先生のコラムです。
この先生の文章は文学的表現が多く、翻訳に苦労します。5倍以上の時間がかかっていることは訳注の多さで理解していただけると思います。
とは言え、スポーツ分野だけでなく「しっかり根を下ろして」生きて行きたいものだと考えさせられる文章です。
01 警察、「ボクシング大会八百長疑惑」体育学院長送致
 自分の娘を大学入学させるためにそんな不正までするのかと、本当のところは分かりませんが驚きです。
02 大田市体育会生活体育指導部の記者会見...「正規職転換」および「低賃金構造改善」要求
 韓国では庶民のスポーツは生活体育という制度で支援を受けられます。しかし、それを支えている指導者は劣悪で不安定な労働環境に置かれているそうです。
03 全国体育教師会長「学校体育生かすためには体育特技者制度廃止を」
 学校の運動部をスポーツクラブに切り替えて、大学の体育特技者制度を廃止しようという提案がされています。
エリートスポーツ偏重の問題を解決するには、学校運動部の根本的な認識転換が必要だと言います。
 金曜172号  2019.4.26 
 最初のコラムに変えて記者会見の内容です。
【記者会見】ソウル体高教師キムOO性暴行事件の再告訴状提出
記者会見の司会を務めたのは体育市民連帯のジョン・ヨンチョル教授、先日来日してスポーツ交流をしたイ・ギョンリョル事務局長も出席しています。
01 文体部スポーツ革新委委員、鎮川選手村の現場訪問
 革新委はスポーツ人権、学校スポーツ正常化、スポーツ先進化・文化など3つの分科委で活動しています。
02 試合が終わった後、子供たちは「罪人のように」立っていた
 少年サッカーの試合現場では監督やコーチの罵声が飛び交っているそうです。決められた時間帯だけ指示ができるように規定が変わっても守られていない現実があります。日本でも少年野球の現場でよく目にする光景で、何とかならないかと私は常々思っています。
03 スポーツ界性暴力被害の半分は12歳以下のときの経験
4/25韓国で開催された国際シンポジウムで欧州7か国の性暴力被害者の調査結果が紹介されました。
 金曜171号  2019.4.19 
 01 ムン・ギョンナン委員長「スポーツ革新の出発は選手学習権の保障」
 スポーツ革新委員会の委員長は学生選手の学習権の大切さを強調し、オリンピック憲章をひいて全ての国民がスポーツを享受するスポーツ権の保障にまで言及しました。
02 身体障がい者スポーツの現場を訪れた朴ヤンオ長官「アクセシビリティ改善に努力する」
 文化体育観光部の長官が生活体育の現場を訪問し、障がい者スポーツの抱える問題について現場の意見を聞きました。
03 金ヨンジュ「障がい者体育界の暴力・性暴力5年間で21件」
 障がい者スポーツでの暴力・性暴力の実態が少しずつ明らかになる一方、加害者指導者が別の場所で指導者をしている問題も浮き彫りになってきました。
 金曜170号  2019.4.12 
 最初のコラムは 「スポーツを通じて」社会を革新しよう
ジョン・ユンス(スポーツ評論家・聖公会大教授)先生のコラムです。
スポーツ革新委員会が発足して2ヶ月、スポーツ選手や人権関連の学者や活動家が私生活を投げ打って活動しています。この方向がスポーツを通じて韓国社会を文化的、社会的、人間的な革新につながることを望みます。
01 南北体育交流協会、6月に平壌でアリスポーツカップ開催
 6月はユース韓国サッカーチームは陸路で北朝鮮に入るそうです。
7月には韓国での女子サッカー大会に北朝鮮から参加、8月には南北単一チームでスペイン大会に参加の予定です。南北スポーツ交流はゴルフやボクシングにも広がるとのことです。
02 人権委、体育界被害者保護する
 国家人権委員会は体育界の暴力・性暴力事件において選手人権保護システムなどをチェックするために、職権調査を行うことにしました。2次被害の発生が確認されて国が動きました。
03 自治体長は体育会長兼職禁止...スポーツ界の「毒杯」なのか
 体育会長兼職禁止法案が可決され来年1月から発効しますが、綿密な検討をせずに法改正を進めたとの不安の声があります。
 金曜169号  2019.4.5 
 最初のコラムは 「傍若無人パワハラ選挙遊説でスポーツを侮辱した自由韓国党は謝罪せよ」
2019年4月1日付スポーツ市民連帯論評です。
01 "慶南FC「制裁金は韓国党が出せ」サッカー界の政治家パワハラ波紋拡散"
 上記に関連してサッカー試合会場に無理やり入場して選挙運動した自由韓国党の暴挙について論じています。
02 文大統領「スポーツ界の暴力・性暴力の問題、国民に引き続き知らせなければ」
 大統領がスポーツ分野の人権問題に懸念を示して言及しました。
03 北朝鮮体育相「東京オリンピック参加資格得るよう集中」
 北朝鮮体育相の東京オリンピックに向けてのコメントを日本の朝鮮総連機関紙が報道しました。
 金曜168号  2019.3.29 
 最初のコラムは 「追悼詩 九つの小さな星に」
金ジェリョン先生(詩人・華川高校教師)の詩で、2003年3月26日、小学校サッカー部合宿所で火災が発生し、寝ていた選手9人が死亡した事故の犠牲者追悼式及びセミナーで掲載された記事です。詩の翻訳は難しいです、力不足ですみません。
01 "李ガンインは合宿しなかった...合宿は本当に必要か?"
 学生時代に合宿させてエリート選手を育てる方式が見直されていますが、いきなりの全廃は問題があると言います。日本の事例として大阪桐蔭高校と履正社高校が比較引用されています。
02 人権委スポーツ特別調査団一ヶ月、昨年一年より「陳情」4倍以上に増加
 スポーツ人権特別調査団が発足し、スポーツ界の暴力・性暴力根絶に向けて動き出しています。
03 "チャン・ヒョンスなど芸術・体育兵役特例8人捜査依頼"
 国際大会で一定の成績以上を出した芸術・体育人は軍服務の代わりに特技を活用したボランティア活動544時間が必要ですが、サッカー選手など不正が発覚しました。事実調査と共に制度の改善が求められています。
 金曜167号  2019.3.22 
 最初のコラムは 「運動部の生徒を教室に」
ジョン・ウォンス先生(スポーツ評論家・聖公会大教授)のコラムです。
エリートスポーツ教育の弊害として社会的孤立があります。
練習疲れで授業中寝てばかりいたとしても教室に通うべきだと言います。
スポーツをすることで社会的なコミュニティが生まれる「スポーツ文化の力」を発揮できるようにしたいものです。

01 "すっかり追い出された韓国体育大学-スポーツ界の不正根絶の始まりになるか"
 スケート界のボス支配の下で金品授受などの不正や汚職などが行われた事実が教育部の監査で明らかになりました。処罰がどうなるのか注目されています。
02 "賄賂誘致疑惑"
 日本のオリンピック委竹田会長辞任のニュースです。
03 自治体長、体育会長兼職禁止法案通過...補完策なければ韓国スポーツ滅ぶ
 国民体育振興法の一部改正案が通過して自治体の首長が体育会長を兼任できないようになりました。スポーツ分野に予算がつかなくなる心配があり、しばらく混乱が予想されます。
 金曜166号  2019.3.15 
 最初のコラムは 「文化体育観光部<2019業務計画>についての小考」
李ギョンリョル体育市民連帯事務局長のコラムです。
李さんはオリンピックと環境破壊について関心を持ち、何度か来日されています。文化体育観光部が発表した2019業務計画にはスポーツの「公正」問題に取り組む姿勢が盛り込まれている一方で、大韓体育会の組織改革に不十分さが見られると言います。
01 "平和を育てる文化"...南北文化・スポーツ交流活性化する
 文体部の発表した2019業務計画で「文化・体育・観光分野での南北間の交流協力を活性化していく」とし、最初の文化政策の目標は「平和を育てる文化」としました。東京オリンピックの予選から南北単一チームで参加する種目もあります。
02 スポーツ改革フォーラム、正式発足
 ミートゥーをきっかけにしてスポーツ改革フォーラムが発足し、メダル至上主義から国民の健康と生活の質の向上にスポーツの価値を置くスポーツ先進国に向けた改革をするといいます。
03 スカイキャッスル顔負け米国入試不正...名門大の特技生283億ウォン裏金
 米国で過去最大規模の超大型大学入試不正スキャンダルが起きました。有名俳優や弁護士などから一件1000万円を越える金を受け取り、スポーツ特技生に偽装して有名大学に合格させる不正で、動いた裏金は8年間で28億円にのぼるとのことです。
 金曜165号  2019.3.8 
 最初のコラムは 「外部の視線で見た体育人権」
 ソウル市野球ソフトボール協会専務理事、羅ジンギュンさんのコラムです。
羅さんは2009年10月に新日本スポーツ連盟の招待で来日し、北区の月例マラソンを見学しています。元韓国LGプロ野球選手だっただけに、河川敷で楽しむ少年野球の方に興味を惹かれているようでした。交流会では「ビールはアサヒが一番」とおっしゃっていたのが印象的でした。当時の肩書は野球研究所所長でしたが、韓国プロ野球選手協会初代事務局長として選手の人権問題に力を尽くした方です。
01 スポーツ界初ミートゥー加害者、刑事処罰避けたが人事上の懲戒処分
 2014年にミートゥーで告発された後も公立高校教師とし勤務し体操協会の副会長に内定しているところで、ストップがかかりました。
02 金ゴヌ・金イェジン太極マーク剥奪、次シーズンも太極マーク無しかも
 選手村の女性宿泊施設に男子選手が侵入したことでショートトラック選手が世界選手権に出場できなくなりました。
「女子選手の代わりに風邪薬を取りに行った」という言い訳が事実だったとしても、ある程度の制裁は必要でしょう。
03 柔道選手シン・ユヨン性的暴行の疑いで前コーチ拘束収監
 女子柔道選手が高校時代から5年間、コーチから性的暴行を受けていたとして昨年告訴していましが、3/4に拘束されました。前コーチは「交際関係にあった」と主張しています。
 金曜164号  2019.3.1 
 最初のコラムは 「トーマス・バッハIOC委員長様」
体育市民連帯と文化連帯、スポーツ文化研究所、韓国女性団体連合など8つの市民社会団体が去る2月22日トーマス・バッハIOC委員長に宛てた国際書簡です。
01 スポーツ界暴力・性暴力の追跡特別調査団浮上···人権委調査団公式に発足
 2月25日にスポーツ界の暴力・性暴力根絶のための「スポーツ人権特別調査団」が発足しました。調査団メンバーに名を連ねている金サンボム体育市民連帯執行委員長(中央大学スポーツ科学部教授)は2015年に新日本スポーツ連盟50周年シンポジウムに参加されています。
02 プロスポーツ女子選手38%"性暴力被害の経験"
 文化体育観光部が昨年5月から12月にかけて行った実態調査で大変な結果が出ました。日本でもこのような調査は必要だと思います。
03 IOCのオリンピック憲章違反調査が心配事?...スポーツ界の歪んだ国益論
 上で紹介したIOC委員長にあてた社会団体の書簡に対し、スポーツ団体は「IOCに書簡を送るならオリンピックの南北共同開催に協力を要請することのほうが国益だ」と憂慮の声明を出しました。しかし、この新聞記事はエリートスポーツ分野の覇権を失うのが心配なのでは?とスポーツ界の態度を批判しています。
 金曜163号  2019.2.22
 最初のコラムは 大韓体育会・文体部の「空振り」
カン・シヌク先生(檀国大学校教授、前体育市民連帯共同代表)のコラムです。
スポーツ界の暴力・性暴力問題をきっかけに文体部が出した方針は、オリンピックメダル年金と少年体育大会の廃止、大韓体育会から大韓オリンピック委員会を分離するという内容で混乱が生じています。まず選手の人権回復に集中すべきだと言います。
01 監査院、国家代表選手の性暴力など管理・運営を監査
 監査院は文体部と大韓体育会などを対象に2〜3月中に監査資料を収集し、4月に本監査に着手する方針です。
02 全南学校運動部、合宿所すべて閉鎖されることに
 学校体育政策の転換によって合宿のあり方が見直されています。急激な変化を危惧する声も出ています。
03 チームキム報奨金から国大選抜まで...金ギョンドゥが好き勝手
 平昌オリンピックで活躍した女子カーリングチームが訴えた人権侵害、不誠実指導、選手賞金と助成金横領、補助金不当執行など会長一族の横行が事実と確認されました。

3.1運動100周年の行事に参加するため韓国を訪れた際にソウルで体育市民連帯の金ドクチン共同代表と会いました。今年4月末には神奈川ランニングセンターの招待に応じて体育市民連帯から事務局長と元事務局長の男女1名ずつを送ること、来年は東京-広島-長崎反核平和マラソンに若い人を連れて2名で参加するつもりだとのことです。
 金曜162号  2019.2.15
 最初のコラムは 「スポーツ界のミートゥーをもう一度考えて」
ジョン・ウン先生(トロントクイーンズ大学博士課程)のコラムです。
 暴力と性暴力は別の方法でアプローチする必要があると言います。
スポーツ界の決定権を持つ地位に女性を増やすことも大切でしょう。
01 "スポーツ本来の価値を生かしたい" スポーツ革新委公式に発足
 161号でお伝えしたスポーツ革新委員会の最初の会議が開催されて委員長を選任しました。スポーツ現場の意見だけでなく一般市民の声にも耳を傾ける姿勢を示しています。
02 2018年国民生活体育への参加率62.2%・・・女性が男性上回った
 恒常的に行うスポーツとしてウォーキング(45%)、登山(31.5%)、フィットネス(15.3%)の順だそうです。
03 2032年ソウル・平壌オリンピック開催か・・・南北共同誘致の第一歩
 2032年五輪にインドのムンバイ、ドイツ、オーストラリアのブリスベン、インドネシア、中国上海などが競争相手になりそうですが、南北共同開催が‘スポーツを通じた平和実現‘というオリンピック精神の名分があるので競争力があると言えるでしょう。
 金曜161号  2019.2.8
 最初のコラムは 「今すぐ選手の尊厳と人権を保護すべき」
鄭ウォンス先生(スポーツ評論家・聖公会大教授)のコラムです。
国際オリンピック委員会(IOC)選手委員に呼びかける形で、オリンピック憲章の実践を説いています。一方、日本の五輪相はオリンピック憲章を「読んでいない」というガッカリ発言で話題になっています。
01 スポーツ界の性暴行集中実態調査「人権委特別調査団」25日に発足
 スポーツ界の暴力・性暴力根絶のための調査団が発足するにあたり、専門家と被害者団体と懇談会を開きました。体育市民連帯も参加しています。
02 教育部 - 文体部 「少年体育大会解体の詳細案を用意すること」 
 教育部と文化体育観光部は運動部制度や学校施設の開放などの改革を共同で推進することになりました。
03 体育分野の構造革新のための官民合同「スポーツ革新委員会」発足
 スポーツ革新委員会の民間委員15人には体育市民連帯のリュ・テホ高麗大学教授やジョン・ヨンチョル西江大学教授が名を連ねています。
 金曜160号  2019.2.1
 最初のコラムは "スポーツ暴力の根絶とスポーツ界の革新のための考え"
李ジュハン先生(前国家代表水泳選手の親、前ソウル市立大学教授、体育市民連帯会員)のコラムです。
スポーツ界の暴力を根絶するには枝葉の対策ではなく、視点を個人、団体、国の順に変え、スポーツ活動に参加する事が個人の権利として認識されるべきと言います。国とスポーツ団体の果たすべき役割について提言すると同時に、スポーツ革新委員会の今後を注視しています。
01 合宿訓練なくし選手村開放・・・エリート体育パラダイム変える
 政府のスポーツ界改革方針が出されました。エリートスポーツ偏重の過去を反省しての対策のようです。
02 ヤンキース、米国スポーツ初の環境統括顧問を専任
 プロスポーツ史上初の環境対策部門設立というニュースです。これから広がって行く動きになるかも知れません。
03  責任を負う者なく政府の対策に反対の声ばかり・・・スポーツ界の素顔
 スポーツ界の暴力・性暴力根絶のために政府が出したエリートスポーツ構造の改革、体育会とオリンピック委員会(KOC)の分離などの対策案についてスポーツ界が反対の声を上げました。政府からもスポーツ界からも過去の責任を負う姿勢が見えません。
 金曜159号  2019.1.25 
 記事03は韓国体育市民連帯の創立の契機となった出来事が掲載されています。ぜひご覧ください。
最初のコラムは "私はスポーツ人権講師だ"
金ドンヒョク先生(スポーツ人権講師、高麗大スポーツ教育学博士課程)のコラムです。
スポーツ人権講師の中には「選手を叩いてこそ良い成績を出せる」と考えている人も存在するそうです。
人権教育の仕方、内容、講師など改善すると同時に、「スポーツは人権だ」という基本理念が大切だと説きます。
01 市民団体、大韓体育会また糾弾 "自己改革中断せよ"
 体育市民連帯を含めた市民団体が体育界の改革について声明書を出しました。
02 人権委、体育界の性暴力 大々的な実態調査に着手
 国家人権委員会がスポーツ界の性暴力問題について特別調査団を設けて実態調査を行ないます。特にスケートと柔道は全数調査をして重点を置くとのことです。
03 '泰陵合宿'を嫌い飛び出した少女...米国で勉強・スポーツし弁護士に
 19年前に水泳女子中学生選手が国家代表を集めた合宿所に入るのを拒否して騒ぎになりました。彼女を救おうと署名活動などが起こり、体育市民連帯は「勉強する学生選手、運動する一般学生」というスローガンを掲げてこの時に結成されたとの事です。
 金曜158号  2019.1.11 
 最初のコラムは "韓国障害者体育政策のパラダイムを変えよう"
オ・グァンジン先生(韓国福祉大学教授)のコラムです。
障がい者スポーツの底辺拡大にはリハビリ体育の位置づけを大きくする必要があると説いています。
01 "ムン・ジェイン大統領「スポーツ界の性暴力徹底調査し、加害者厳罰」"
 スポーツ界の性暴力に対して大統領が動きました。
02 加害者包み軽い懲戒-傍観者イギフンに向けられた「ミートゥーの怒り」
 ショートトラックのシム・ソクヒ選手への暴力・性暴力問題で体育会長の責任が問われています。
03 市民団体声明、文体部に「李ギフン体育会長罷免」要求
 体育市民連帯を含めた市民団体が体育会会長の罷免を要求しました。

個人的な話しですが、2月28日から3日間、韓国を訪問します。
今年は3・1独立運動100周年にあたり日朝協会でツアーが取り組まれています。私は個人旅行で行って2月28日は体育市民連帯の金ドクチン共同代表と会い、3月1日は記念行事に合流する予定です。政治の場では日韓関係が良くありませんが、民間交流の役割が大切だと思います。
 金曜157号  2019.1.4 
 最初のコラムは "スポーツ ミートゥーが野火のごとく起きるように"
 1月10日に行われた記者会見文です。
ショートトラックのコーチが長年に渡って暴力をふるっていただけでなく、性暴力まで行っていた事が明らかとなりました。体育市民連帯のホ・ヒョンミ共同代表の記者会見写真も添付しました。
01 "単独インタビュー シム・ソクヒ弁護人「選手村で被害…国の責任も」"
 ショートトラックの国家代表選手シム・ソクヒ選手がコーチから性暴行の被害まで受けていた事を告白するまでの経緯を弁護人が語りました。加害者であるコーチが暴力の誤りを認めず逃れようとする態度に目の当たりにして、告発する勇気を出したとのことです。
02 '趙ジェボム性暴行波紋」拡散…"スポーツ界の「沈黙のカルテル」を壊せ"スポーツ界のミートゥー拡散 
 記者会見を報じる記事中にホ・ヒョンミ共同代表の言葉が紹介されています。
他にも被害者がいるが2次被害の懸念で、表に出られなかったとの事です。
03 "与野党 "性暴力犯した体育指導者の資格永久剥奪"'‘
 与野党が一致してスポーツ界の性暴力に対する処罰と再発防止に取り組む動きとなっています。
 金曜156号  2019.1.4 
 最初のコラムは "選手よ、文章を書いてみよう"
 ジョン・ユンス先生(スポーツ評論家・聖公会大教授)のコラムです。
米国メジャーリーグで活躍する韓国人選手が「スポーツをしようとしたら勉強も」という話をしたそうです。
新年にあたって自分の人生をじっくり振り返って文字にしてみることで、スポーツ文化を変える一歩になるかも知れません。
01 "ト・ゾンファン長官「2032オリンピックの南北共同誘致は、世界的関心事」"
 文化体育観光部長官が新年のあいさつで「夏季五輪の南北共同誘致など南北交流関連が新たなテーマ」と述べました。新年のあいさつで米国スポーツ選手の詩を引用するところが、なかなか文化的だと感じました。
02  "チュ・シンスが息子に"勉強してこそ運動もできる""
 メジャーリーグで活躍中の選手は彼の子供たちには多様な経験をすることを大切に育てているそうです。ここでも専門種目以外の文化に触れたり勉強の大切さが強調されています。
03 "国民が選んだ2018年最高の経済政策は'我が町の生活SOC(社会間接資本)'‘
 政府の企画財政部が「国民が選んだ政策MVP」を発表しました。
国民の評価に耳を傾ける姿勢は国を問わず必要なことです。